2015年9月22日火曜日

フォントの設定

フォントの設定について

最初のままだと、なんとなくフォントが滲んで見えます。Windowsほどでは無くとも調整でもう少し読みやすくできるので調整を行います。

ArchLinuxマニュアルのフォント設定を確認するのがおすすめです。

設定方法

/etc/fontsフォルダの中に、fonts.confというファイルがあるのですが、このファイルは fontconfig がアップデートしたときに置き換えられるので編集してはいけません。

通常設定するときは、
/etc/fonts/conf.avail/の中にあるプリセットのファイルを、
/etc/fonts/conf.d/の中にシンボリックリンクすることで有効にします。

例:
# cd /etc/fonts/conf.d
# ln -s ../conf.avail/10-sub-pixel-rgb.conf

プリセットに設定したいものがない場合は新しくファイルを作ればOKです。

プリセットフォルダ(/etc/fonts/conf.avail/)の中を見てみるとわかりますが、先頭が2桁の数字で始まっているファイルがたくさんあります。このファイル名の順番で読み込まれていくようです。つまり、自分でオリジナルの設定を入れるなら大きめの数字で作ったほうが良いと思います。

ファイルの中は
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>

  <!-- settings go here -->

</fontconfig>

の形式のXMLになっています。
fontconfigの設定例がここにあるので大変参考になりました。

今回は滲んでいるので例の2番めのSharp Fontsを使ってみます。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
  <match target="font">
    <edit name="antialias" mode="assign"><bool>true</bool></edit>
    <edit name="hinting" mode="assign"><bool>true</bool></edit>
    <edit name="hintstyle" mode="assign"><const>hintfull</const></edit>
    <edit name="lcdfilter" mode="assign"><const>lcddefault</const></edit>
    <edit name="rgba" mode="assign"><const>rgb</const></edit>
  </match>
</fontconfig>

を、/etc/fonts/conf.avail/72-sharp-font.confとしてファイルを作ります。

# nano /etc/fonts/conf.avail/72-sharp-font.conf

を実行して保存します。
アンチエイリアス「有効」、ヒンティング「有効」、ヒンティングの強さ「fintfull」、サブピクセルレンダリング「rgb(最も一般的)」、LCDフィルター「lcddefault(最も一般的)」という意味です。

特に最後のサブピクセルレンダリングとLCDフィルターはセットで、これを実行すると事実上フォントが3倍の解像度になるそうなので是非実行したいオプションです。

# cd /etc/fonts/conf.d
# ln -s ../conf.avail/72-sharp-font.conf

あとはこれで有効にすればいいのですが、Xを再起動すると有効になるということですが、ArchLinuxで簡単にXを再起動する方法がわからないので再起動してみます。

私の環境ではヒンティングの強さが「hintfull」では強すぎるようなので、「hintslight」に変更してみたところ、かなりくっきり表示されるようになりました。

一応、もうひとつ71-no-embedded-bitmaps.confを作って設定してみました。

# nano /etc/fonts/conf.avail/71-no-embedded-bitmaps.conf

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
 <match target="font">
   <edit mode="assign" name="embeddedbitmap">
     <bool>false</bool>
   </edit>
 </match>
</fontconfig>

で、embeddedbitmapの設定を「false」にしました。
ここに質問が出ていて、いくつかのフォントで小さいフォントだとアンチエイリアスが効かないようなので防止策です。

# cd /etc/fonts/conf.d
# ln -s ../conf.avail/71-no-embedded-bitmaps.conf

これで再起動すると有効になるはずです。

どうでしょうか?これでかなり見やすくなっていませんか?


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