2015年8月28日金曜日

ArchLinuxのインストール


前回まででディスクのフォーマットまで終わったので、ここからようやくインストール作業に入る。基本的にはビギナーズガイドに従って進めている。本当にビギナーズガイドはすごいなぁ。

ミラーの選択

 どこからパッケージをダウンロードするかの設定。基本的に一番近いところに設定するのが相手にも自分にもメリットがある。(相手には1つのサーバーに集中すると負荷がかかり、ユーザ側にはそうなると遅くなったりするのでデフォルトのままで使うのは止めよう)

もちろんコマンドのままファイルを編集しないといけないのですが、最近はnanoという使いやすいエディタがあるのでこれを使う。リストの一番上に使いたいリストを置く。

root@archiso ~ # nano /etc/pacman.d/mirrorlist

今回は日本なのでJapanのサーバを探す。
Score2.0にJaistが、Score2.2にTsukubaがあるのでこれを上に持っていく。

  1. 目的の行までいく
  2. Alt+6が行のコピーなのでこれを実行
  3. 一番上(最初の5行のコメントの下)に戻り、Ctrl+uで貼り付け
  4. Ctrl+xで終了。保存するか聞かれるのでyでEnterを押して上書き保存。
で変更する。

ベースシステムインストール

基本システムのインストール。マニュアル通りに実行するだけ。

root@archiso ~ # pacstrap -i /mnt base base-devel

Enter a selectionとか聞かれたら、全部入れていいのでそのままEnter
Proceed with installationは「Y」でEnter
なんだかずんずん進んでいく・・・。
プロンプトが戻ってきたら終了。

root@archiso ~ # ls /mnt

とすると色々コピーされたものがわかる。

fstab生成

どうやってマウントするかを記述するファイルを生成する。

コマンドを実行するだけ。
root@archiso ~ # genfstab -U /mnt > /mnt/etc/fstab

今回はSSDに入れるので、前回確認したようにマウントオプションを書き換える。

root@archiso ~ # nano /mnt/etc/fstab

defaults,noatime,discardにするのでした。ext4と、0 1 の間のオプションを書き換えた。

インストールしたベースシステムに入る

root@archiso ~ # arch-chroot /mnt /bin/bash

を実行する。すぐにプロンプトが返って変わった感じがしない(笑)。
でも実は変わっているので今まで使えたコマンドが使えなくなっていたりする。

ロケールの設定

簡単に言うと「地域や言語」の設定になるのですが、設定するファイルは二つある。どちらも/etcに存在する。

  • /etc/locale.gen
  • /etc/locale.conf

locale.genが使用可能なロケールの設定、locale.confが実際に使用するロケール。
locale.confは最初は存在しないのですが、今ここで日本語を設定すると日本語フォントがないのに日本語で表示しようとして全く見れなくなりそうなので設定してはダメらしい。

とりあえずlocale.genを編集して「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」を有効にする。行頭の#がコメントなので直前の#を消す。

root@archiso ~ # nano /etc/locale.gen

1文字消すには、簡単なのはBackSpaceを使う。1文字戻って消すのでそのように動かして消してみる。保存は前回と同じ。C-x y Enter。

次に、localeを生成。

root@archiso ~ # locale-gen

さっき選択した2つの言語がdoneになればok。
次にlocale.confを作るのですが、日本語はまずいので英語だけ作る。

root@archiso ~ # echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf

これは、「echo LANG=en_US.UTF-8」という文字列を/etc/locale.confというファイルに書き込みなさいという意味。次に、環境変数にロケールを入れる作業を実行。

root@archiso ~ # export LANG=en_US.UTF-8

コンソールのキーマップ変更


コンソールのキーマップが日本語になるように変更。

root@archiso ~ # nano /etc/vconsole.conf


このファイルは存在しないので新規に作る事になる。
内容はマニュアルに従い

KEYMAP=jp106
FONT=lat9w-16

とする。C-x y Enterで保存。

タイムゾーン

日本なのでタイムゾーンも日本に設定する。

root@archiso ~ # ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

これで/etc/localtimeにリンクが作られて実体が/usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyoになる。

ハードウェアクロック

機械上の時間の扱い方を、すべてのOSが同じになるようにするものらしい。
windowsはlocaltimeを使っているらしいので、もしかしたらデュアルブートとかすると時計がずれるのかもしれない。そういえば昔MacにWindowsを入れた時に時計がずれたように記憶しているのだけれど、この辺が原因だったのかな??途中で直ったので忘れていたけど。

root@archiso ~ # hwclock --systohc --utc

ホスト名の設定

自分で好きなホスト名をつけられる。archでいいや。

root@archiso ~ # echo arch > /etc/hostname

ホスト名を/etc/hostsに追加

root@archiso ~ # nano /etc/hosts
127.0.0.1で始まる行の一番最後のlocalhostの後ろにスペースを空けてサーバ名を書く。
::1の行も同じに書く

... localhost arch
という感じ。

ネットワークの設定

有線はdhcpcdが起動すれば繋がるようなので、これを次回から起動時に有効にする。

root@archiso ~ # systemctl enable dhcpcd.service

無線はwifi-menuを使うためにはdialogが必要らしいので、こちらのブログを参考にして以下のコマンドを実行。

root@archiso ~ # pacman -S wireless_tools wpa_supplicant wpa_actiond iw dialog

yと答えるとインストール開始になる。

ここで

root@archiso ~ # ip link

を実行してもう一度ワイヤレスのネットワークアダプタ名を確認。wlpで始まるもの。

root@archiso ~ # systemctl enable netctl-auto@ネットワークアダプタ名

を実行しておくと、次回から起動時にネットワークに自動接続するようです。

rootパスワードの設定

rootのパスワードを設定する。当たり前だが簡単すぎるものはまずい。
忘れるのもまずいので、忘れないようにしよう。

root@archiso ~ # passwd

2回入力すると確定する。

ブートローダーのインストール

今回のマシンはBIOS-GRUBの予定なのでGRUBをインストールする。
マルチブートしないけど、マニュアルにも書いてあるのでos-proberも入れる事にする。

root@archiso ~ # pacman -S grub os-prober

次に、インストールしたGRUBを使ってブートローダーをインストールする。
最後のパスはArchLinuxをインストールしたドライブ。

root@archiso ~ # grub-install --recheck /dev/sda

no error reportedと出てきたら問題なし。

最後に、GRUBの設定ファイルを作る

root@archiso ~ # grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

sda2の領域がext4じゃないとかエラーが出てるけど・・・

再起動

最後に再起動して、USBメモリを抜いて起動すれば成功。

root@archiso ~ # exit
root@archiso ~ # reboot

終了したらすかさず USBメモリを抜く。
GRUBの画面が出てArchLinuxが選択されてるのでEnterを押す。
arch loginと出たら

arch login:root
Password:*********

でログイン。パスワードはさっき決めたもの。
#が返ってきたらログイン成功。

とりあえず

root@archiso ~ # ping 8.8.8.8
を実行してみよう。つながらないようだ。

root@archiso ~ # wifi-menu
で再度接続設定を入れる。
netctl-autoでコントロールされてるとかでましたが、今度は繋がった。

root@archiso ~ # reboot

すれば再起動するので、もう一度ログイン。 今度は何もしなくても繋がると思う。@キーを入れてみてほしい。ちゃんと入ればキーボードも日本語キーボードで認識されている。

これでようやくインストール編は終了!


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ArchLinuxをUSBメモリから起動、ディスクをフォーマットする

公式マニュアルのArchLinuxのビギナーズガイドを確認するのが一番オススメ。

USBメモリから起動する

それではUSBメモリから起動してみる。

ArchLinuxをインストールしたUSBメモリをUSBポートにつないで起動する。
すでに前の項目でUSBメモリからバックアップしたはずの人なら何の問題もないハズだ。
ArchLinuxのブート画面が表示されるので、先頭の

Boot Arch Linux (x86_64)

を選びEnterキーを押す。起動したら次のようなプロンプトが出る。


root@archiso ~ # _

これで準備完了だ。

キーボードのレイアウトを合わせる

地味に重要な作業です。
試しに@を押してみよう。@が入らないと思う。こちらのPCでは[が出てきた。
実は最初の状態だと英語のキーボードのレイアウトになっているので日本語のキーボードにあわせてあげないといけない。
とはいえ、難しいことはない。

root@archiso ~ # loadkeys jp106

を実行するだけ。Enterを押して実行したら、@を再度入れてみよう。
今度は@が出ると思う。

WiFiを接続する

ビギナーズマニュアルに従ってネットワークをつなぐ。

root@archiso ~ # ip link

を実行するとネットワークデバイスがわかるようです。

enp...で始まるのがイーサネットアダプタ
wlp...で始まるのがワイヤレスアダプタ

root@archiso ~ # iw dev

を実行するとワイヤレスのデバイスをもう少し詳しく確認できるようです。ふむふむ。


root@archiso ~ # wifi-menu wlpで始まるワイヤレスアダプタ名

を実行して無線の設定ができる。
設定は難しくない。SSIDを選んでEnter、設定名はそのままEnter、パスワードを入れてちょっと待ったらコマンドプロンプトに戻った。


root@archiso ~ # ping 8.8.8.8

と、適当にgoogleのDNSにpingを打ってみる。ttlやtimeが返ってきたら繋がっている。
止める時はCtrlキーを押しながらc(略すとC−c)。


root@archiso ~ # ping www.google.com

で返ってくるならDNSも正常に動いていると思われる。予想外に簡単!

システムの時計を合わせる

root@archiso ~ # timedatectl status

を実行すると、今の時間とか出てくる。Network time on がnoになっていると思うので、

root@archiso ~ # timedatectl set-ntp true

でyesになるのを確認。これで時間が正確になるはず。

ハードディスクの準備

ハードディスクは
  • パーティショニング(分割)
  • フォーマット(論理的に構造を作る)
  • マウント(Linuxで使えるようにする)
の手順を経てようやく使えるようになる。順番に進める。

パーティション作成

インストールするパーティションを作成するのですが、ここでちょっと考えないといけない。自分の環境にあわせて準備しないといけないということ。なので、インターネット上の誰かのブログ(これとかね)で書いてある通りに実行するのが最善というわけではない。

詳しくはArchLinuxのマニュアルのパーティショニングを確認するべきです。

パーティションテーブル

まず、昔ながらのMBRにするのか、最近のGPTにするのか選ぶ。マニュアルにはこう書いてある。
ブートローダに GRUB Legacy を使う場合、MBR を使うべきです。 古い BIOS を使う Windows (32ビット、64ビット両方) とのデュアルブートをするなら、MBR を使うべきです。 BIOS の代わりに UEFI を使う64ビットの Windows とデュアルブートをするなら、GPT を使うべきです。 上の条件に当てはまらないなら、自由に GPT と MBR を選んでください。GPT の方が新しいので、ここでの推奨は GPT です。 UEFI ブートではいつでも GPT を使うことが推奨されます。UEFI ファームウェアによっては UEFI-MBR ブートが出来ないからです。

今回はGURB Legacyは使わない(普通のGURBを使う予定)し、デュアルブートもしないし、UEFIでもないけど推奨がGPTだからGPTに決定。BIOS-GPTということ。

パーティション形態

パーティションを分割するかどうかについても、「このスキームが一番シンプルで、ほとんどの場合これで十分です。」と書いてあるシングルrootパーティションでいいということにしてみる。あとで分割も可能みたいだし。

スワップ

仮想メモリの領域になり、昔からLinuxを入れるときにはおまじないのように作るのが当たり前で、実メモリの2倍くらいの大きさは必要(この辺はWindowsのスワップと同じだ)となっていたが、近年のメモリの大容量化のおかげで、現在のところ2GB以上の物理メモリがあれば不要ということになっている。ちょうど2GBのメモリがあるのでswapは無しということで。

じゃあ、これでいいか・・・とマニュアルを読み進めると、「GPTを使う」という項目にノート発見。

BIOS 環境で GPT でパーティションされたディスクから起動するとき、GRUB を使ってディスクを起動する場合は、出来る限りディスクの最初に、ファイルシステムがなくてパーティションタイプが BIOS boot か bios_grub (gdisk タイプコード EF02) の BIOS boot partition を作成する必要があります。Syslinux ではこの bios_grub パーティションを作る必要はありませんが、/boot パーティションは分割して、(gdisk を使って) パーティションの Legacy BIOS Bootable partition 属性を有効にしなくてはなりません。

うーん。どうやら今回のBIOS-GPT-GRUBの組み合わせだと先頭にBIOS Boot partitionというものを作成するようです。

パーティション構成のまとめ


すると構成は、
  • BIOS Boot partition (1007KiB)
  • / (残り全部)

で良いかと思う。

cgdiskで分割


GPTを使う場合はcgdiskというコマンドを使う。

root@archiso ~ # cgdisk /dev/sda


を実行すればいい。/dev/sdaというのは、SATAかSCSI接続のデバイスの1番目。通常はハードディスクで、今USBメモリで起動しているので/sdbがUSBメモリになっていると思う。

なんらかのパーティションが存在しているなら、一度削除しないといけない。

↑と↓のキーで、編集したいパーティションにあわせて、←と→で処理を選ぶ。今は削除したいのでDeleteを選んでEnterを押すと表示から消える。全部消してみる。

でもまだ書かれていないのでWriteを選択。英語で「本当に書いちゃっていいの?」と聞かれるので「yes」Enterで書き込まれる。

準備はできたので、今度は作ってみる。

  1. 何もパーティションがないので↑↓は無意味。←→でNewを選ぶEnter
  2. First Sector ... とか聞かれるけど、そのままEnter
  3. Size in sector ... と聞かれるけど、そのままEnter (デフォルトは全部)
  4. Current type is ... Hex code or ... とかってタイプを聞かれるけどEnter
  5. Current partition name is とかって名前を聞かれるので「/」スラッシュでEnter
これで勝手に1007.0 KiB の free spaceと、1番目の/のパーティションができた。

多分選択は1007.0KiBのところにあると思うが、もし違うところにいっているならここにあわせてNewを実行。

  1. First sector... はEnter
  2. Size in sectors... もEnter
  3. Hex Codeは「ef02」と入力、Enter
  4. Enter new partition name もEnter
で、free spaceだった1007.0KiBのスペースがBIOS boot partitionという名前になる。

→を押してWrite、yes、Quitで終了。
これでハードディスクが予定通りパーティショニングできた。
/dev/sda1と/dev/sda2になっているはず。

フォーマット


Linuxで使えるフォーマットはかなり多くあるのですが、通常は一番新しいフォーマットを使うことが多いように思えます。今回だとext4が有力候補。

今回はSSDにインストールしないといけないので、ArchLinuxのマニュアルのソリッドステートドライブを確認。とりあえずTrimをネイティブサポートしているものじゃないとダメらしい。ext4は大丈夫みたい。

誰か教えて下さいとgoogle先生に聞いたところ、「Arch Linux を SSD に移した時のメモ」という素敵なページを発見。

普通に

root@archiso ~ # mkfs.ext4 /dev/sda1
root@archiso ~ # mkfs.ext4 /dev/sda2

実行するとやっていいかy/nで聞かれるのでyで答えるとフォーマットされる。フォーマットしたら、

root@archiso ~ # hdparm -I /dev/sda | grep TRIM

でTRIM supportedと出るか確認。TRIMをサポートしていたら/mnt/etc/fstabを生成したあとでマウントフラグに編集を加えれば良いということのようだ。

マウントのオプションにdefaults,noatime,discardを書き込むということらしいので意味を調べてみる。fstabの説明ページ

defaults:使われるファイルシステムのデフォルトのマウントオプション
noattime:ファイルを読んだだけで更新情報を書き込まないのでパフォーマンスアップ
discard:ブロックがフリーになった時にTRIMコマンドを実行(SSDは推奨)

最初に書いたソリッドステートドライブの中の「マウントフラグでTRIMを有効にする」というところに書いてあるオプションのようです。その後ろの「ファイルシステムの選択」のEXT4でもdiscardオプションを有効にすると書いてあるので、今回はこれを採用。


マウントする

ようやくここまできた・・・。ArchLinuxのビギナーズガイドにも書いてありますが、/のrootをマウントすれば良い。

root@archiso ~ # mount /dev/sda1 /mnt

これでrootのパーティションがマウントされる。

長くなるから一度ここで切る。
ここまでくれば、次は用意したドライブへのインストールになる。

尚、ここで運悪く電源が落ちても、USBメモリで再起動して

root@archiso ~ # loadkeys jp106
root@archiso ~ # wifi-menu ネットワークアダプタ名
root@archiso ~ # timedatectl set-ntp true
root@archiso ~ # mount /dev/sda1 /mnt

でここまで戻れるはず(フォーマットはすでに行っているので)。
あれ?意外と少ないな(笑)悩んでる時間のほうが長いということのようです。

ここまでの手順は、もし起動しなくなった時に使えるので覚えておくととても良いと思います。


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2015年8月24日月曜日

バックアップはしっかりと・・・

インストール用のUSBメモリを作成したところで準備完了なわけですが、何かあった時に元に戻せるように手段を講じておくのは必要だと思う。これはLinuxを使ってみるということだけではなく、新しいバージョンのWindowsを試す前に実行しておいてもいい。

バックアップソフトを用意

まずは個人利用無料かつ、ハードディスクの内容を丸ごとバックアップできて元に戻せるソフトを入手する。今回はなんとなくAOMEI Backupperを使うことにした。これは商用ユーザも無料で使える数少ないフリーソフト。

入手はAOMEIのホームページのダウンロードから入手するのが間違いないと思う。

英語のソフトではあるけれど、そこまで難しい言葉はないのでこういうものを使ったことがある人ならなんとなく使えると思う。適当にインストールをしておく。

もう一つUSBメモリを準備



今度はWindowsの環境バックアップのために使うので容量が大きいものが良い。
16GBかできれば32GBあれば大抵の環境ならクリーン状態ならバックアップできると思う。バリバリ使っているPCをバックアップするなら別に外付けのHDDを用意した方がいいと思いますが、必ず他で使っていないものを用意する。(使っているものを使うと壊れたら目も当てられないから)

というわけで今回も使用前にフォーマットしてしまおう。

手順を考える

このバックアップは命綱。失敗したら戻せなくなるのでちゃんと仕組みと手順を理解してバックアップしないと「自己責任」で全て終了してしまう。

ハードディスクはその中をパーティションと呼ばれる仕切りで分割し使われる。

先頭にはMBR(通称エムビーアール、Master Boot Recodeの略)と呼ばれる特別なセクタがあり、この中にパーティションを管理する情報が入っている。それ以外のパーティションは「基本領域」、「拡張領域」とその中に作ることができる「論理領域」で構成される。

パーティションについてはこのページがとても参考になると思う。

上手くやればデュアルブートも可能になりますが、正直64GBしかないので分割したら共倒れになるのは目に見えている。今回はおとなしく、ハードディスクを丸ごとバックアップ(MBRごと全てバックアップ)してしまう方が良いと思う。これで戻せば元の環境に完全に戻るはず。

そう考えてAOMEI Backupperを起動してみると、Backupには

  • Disk Backup
  • Partition Backup
  • System Backup

の3種類がある。
今回はこの中だと、Disk Backupが一番確実なバックアップになると思われます。

ちなみに私が購入したマシンはSSD中に復元のための領域がなかった・・・。
これ、このまま使ってたらアウトだった・・・。

まずは起動ディスク作成

というわけでこのソフトを使ってちょっとやってみたのだが、当初DVDで作ればいいか・・・と思ったのだが、バックアップができないわけでもないけど何故か元に戻せない。エラーが発生してしまう。で、結局上記のようなUSBメモリを使うことにしたら一撃で、しかも高速に戻るのでこっちの方が断然いいなと思った次第。

最終的には

  1. USBメモリをレスキューディスクにする(WindowsPEを使って)
  2. そのディスクで起動して、ディスクバックアップを実行
  3. その際、保存先に起動したUSBメモリを指定する
がUSBメモリ1本で全て解決するので最も良かった。
Utilities-Create Bootable Media で実行し、Windows PEを選んで実行。
途中でUSB Boot DeviceでUSBメモリを選択して作成を待つだけ。

ここにマニュアルがあるので読むのが良いと思う。
完成したらUSBメモリからブートできるか確認しよう。
もし起動しないとしたら、

  1. BIOSの設定でUSBメモリからブートするのがHDDより先になっているか
  2. そもそもUSBメモリからブートできるのか(古いとできないことがあるよ)
  3. 逆に新しすぎでUEFIでSecureBootになっている。この場合はRegacyモードに変更
のどれかだと思うので確認を。3番の説明はここ
I have received the message: “If the program is unable to restart the computer or failed to enter into Restart Mode, you could…” How do I resolve this?
の辺に書いてあるのでご参考まで。

起動したら、同じようにAOMEI Backupperが起動するのでBackupのDisk Backupを実行。詳しい手順はこちら

こういうのはDistinationが出力先という意味なので、そこをUSBメモリにして、TaskNameを適当に「Windows7 Pro Backup」とかにして実行すればそれで終了である。

うーむ。簡単。


恐怖のテスト

バックアップを行ったら、実際に戻してみないと話にならない。

ほとんどの人は実行したら安心してしまうので、実際に戻そうと思ったら戻らないとかの話がネット上にゴロゴロしてる。あとで安心して思いっきり使うためにも検証は重要。

でも、戻すのに失敗したら終了・・・おわた。もし心配なら(むしろ心配になってほしい)念のため別の方法でもバックアップしておくべきだ。

もう一つの方法は、Windowsのイメージバックアップがオススメ。NECのわかりやすいマニュアルはこちら。こっちはDVDで作ってもいいでしょう。

これで戻す手段が2つになったので最悪使えなくなる確率は大分低下した。

いよいよテストを行います。

とりあえずデスクトップに何か作ってみる。この状態で復元して、これが消えれば作る前の状態のはず。

ディスクバックアップからの復元方法はこちら。そろそろこのマニュアルにも慣れた頃でしょう。

成功を祈る。


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ArchLinuxインストール用USBメモリ作成

さて、まずはインストールする元を用意せねばならない

必要なものは
  • とりあえず使わないUSBメモリ
のみ。大きいものは不要で1GB以上あればいいと思う。
ただし、ブートメディアにするので他で使わないものにしよう。

使う前にフォーマットしてスッキリ開始できるよう準備する。

ArchLinuxは、ローリングアップデートという方式を採用しているらしく、日々更新していくようなので一番最新のイメージを「Arch Linux をダウンロード」からダウンロードする。

archlinux-xxxx.xx.xx-dual.isoというものでOK。


実際の作成方法は「USB インストールメディア」を参考にWindowsから実行した。

おすすめはWin32 Disk Imagerをつかう方法。説明通りなのだけど、実行していざイメージを開こうと思ったらあれ?出てこないという事になるので、開くファイルの拡張子のフィルタを*.*にしてダウンロードしたisoファイルを選ぶのがコツといえばコツ。

一度実行したUSBメモリは特殊な形式になってしまうので、「USBドライブを修復する方法」を読んで使うなら戻すと良いようです。でもそのまま持っておいた方がいいと思う。

理由は、何かあったらそこから復旧できる。実は私も一度失敗して、ここから起動してファイルを修正して事なきを得た。というか、結構失敗すると起動しなくなったりして面倒なので持っていたほうが絶対にいいでしょう。


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DELL LATITUDE E4200のスペック


DELL LATITUDE E4200 Image
「デル、魂の1キロ切りモバイルノート」だそうな(笑)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0903/27/news041.html


主要スペック


  • CPU・・・・・・・Intel Core2 Duo U9400 @1.4GHz
  • メモリ・・・・・・2GB(PC3-8500)
  • ストレージ・・・・1.8inch SSD 容量 64GB
  • グラフィック・・・Intel GMA 4500MHD

というところなのですが、特筆すべきは金額と軽さ!12.1型液晶という小さめノートではあるものの、1kgを切る997gのPCがなんと秋葉原で中古14,800円完動品である。この軽さ、Mac Proユーザには衝撃的(笑)。


搭載OSのWindows7Proというのも普段使いには十分ですが、Linuxを動かすならモニタもついて音も出るし、キーボードもついてストレージ込みしかもSSD、無線も802.11angb対応でこの値段なら色々組み合わせるより安いと判断。見つけて5分たらずで購入に踏み切ってしまった・・・。


実際の性能は?

早速CPUのスコアをベンチマークのサイト(PassMark)で確認すると
 スコア値:957


むう。今現行のATOMベースのCPUといい勝負。若干いいくらいのスコアが出ております。これを新品で4万とかで買う気にはならないけど、この金額ならいい。

多分Windowsでメインマシンなら軽く死ねるスペック。まず買わない。よかった、最初からLinuxにするつもりで。


ちなみに、Windows7マシンとしてはまずまずの動作速度。普通に使ってストレスなし。起動もSSDのおかげでまず高速。

バックアップしてノリでWindows10にしてみたところ、アップデートは正常終了(途中プロダクトキー入力画面が出たけど、スキップという謎の選択肢ボタンを押して事なきを得た)。


しかし起動後CPUが100%近くまで振り切れる現象が発生。どうもIntelのRAID周りのドライバが暴走したみたいなのでIntelのサイトで最新にしたら収束したけど、どうも快適さを得られない。なんとなくグラフィックの力不足が理由な気もする。

というわけで、Windowsで使うなら7がいいでしょう・・・
けど、それもやめるお話です(笑)



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ArchLinuxを使ってみる 目次

 非力なノートPCに、Linuxを入れてそこそこ使える状態にしてみるメモ。

 とりあえずLinuxの勉強もかねて、最小構成で有名なArchLinuxを使って環境を整えてみる。この情報が欲しい方は、このページをブックマークすると幸せになる予定。


 目次
  1. 実験マシン  DELL LATITUDE E4200のスペック
  2. ArchLinuxインストール用USBメモリ作成
  3. バックアップはしっかりと・・・
  4. ArchLinuxをUSBメモリから起動、ディスクをフォーマットする
  5. ArchLinuxのインストール
  6. シェルの変更、ユーザ追加
  7. GUIを入れよう
  8. フォントの設定
  9. 画面をキャプチャーできるようにする
  10. ネットワークのアイコンを変える
  11. デスクトップにマシン情報を表示 conky
  12. バッテリーの状態アイコンを表示 cbatticon
  13. ディスプレイマネージャを変える SLiM
(作成中...)

ページ内の表記例

コマンドはこんな感じで
コピペできるのが一番(笑)

# ls

注意点は目立つようにこうやって書く予定
注意点のテスト