前回まででディスクのフォーマットまで終わったので、ここからようやくインストール作業に入る。基本的にはビギナーズガイドに従って進めている。本当にビギナーズガイドはすごいなぁ。
ミラーの選択
どこからパッケージをダウンロードするかの設定。基本的に一番近いところに設定するのが相手にも自分にもメリットがある。(相手には1つのサーバーに集中すると負荷がかかり、ユーザ側にはそうなると遅くなったりするのでデフォルトのままで使うのは止めよう)もちろんコマンドのままファイルを編集しないといけないのですが、最近はnanoという使いやすいエディタがあるのでこれを使う。リストの一番上に使いたいリストを置く。
root@archiso ~ # nano /etc/pacman.d/mirrorlist
今回は日本なのでJapanのサーバを探す。
Score2.0にJaistが、Score2.2にTsukubaがあるのでこれを上に持っていく。
- 目的の行までいく
- Alt+6が行のコピーなのでこれを実行
- 一番上(最初の5行のコメントの下)に戻り、Ctrl+uで貼り付け
- Ctrl+xで終了。保存するか聞かれるのでyでEnterを押して上書き保存。
ベースシステムインストール
基本システムのインストール。マニュアル通りに実行するだけ。root@archiso ~ # pacstrap -i /mnt base base-devel
Enter a selectionとか聞かれたら、全部入れていいのでそのままEnter
Proceed with installationは「Y」でEnter
なんだかずんずん進んでいく・・・。
プロンプトが戻ってきたら終了。
root@archiso ~ # ls /mnt
とすると色々コピーされたものがわかる。
fstab生成
どうやってマウントするかを記述するファイルを生成する。コマンドを実行するだけ。
root@archiso ~ # genfstab -U /mnt > /mnt/etc/fstab
今回はSSDに入れるので、前回確認したようにマウントオプションを書き換える。
root@archiso ~ # nano /mnt/etc/fstab
defaults,noatime,discardにするのでした。ext4と、0 1 の間のオプションを書き換えた。
インストールしたベースシステムに入る
root@archiso ~ # arch-chroot /mnt /bin/bash
を実行する。すぐにプロンプトが返って変わった感じがしない(笑)。
でも実は変わっているので今まで使えたコマンドが使えなくなっていたりする。
ロケールの設定
簡単に言うと「地域や言語」の設定になるのですが、設定するファイルは二つある。どちらも/etcに存在する。- /etc/locale.gen
- /etc/locale.conf
locale.genが使用可能なロケールの設定、locale.confが実際に使用するロケール。
locale.confは最初は存在しないのですが、今ここで日本語を設定すると日本語フォントがないのに日本語で表示しようとして全く見れなくなりそうなので設定してはダメらしい。
とりあえずlocale.genを編集して「en_US.UTF-8 UTF-8」と「ja_JP.UTF-8 UTF-8」を有効にする。行頭の#がコメントなので直前の#を消す。
root@archiso ~ # nano /etc/locale.gen
1文字消すには、簡単なのはBackSpaceを使う。1文字戻って消すのでそのように動かして消してみる。保存は前回と同じ。C-x y Enter。
次に、localeを生成。
root@archiso ~ # locale-gen
さっき選択した2つの言語がdoneになればok。
次にlocale.confを作るのですが、日本語はまずいので英語だけ作る。
root@archiso ~ # echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf
これは、「echo LANG=en_US.UTF-8」という文字列を/etc/locale.confというファイルに書き込みなさいという意味。次に、環境変数にロケールを入れる作業を実行。
root@archiso ~ # export LANG=en_US.UTF-8
コンソールのキーマップ変更
コンソールのキーマップが日本語になるように変更。
root@archiso ~ # nano /etc/vconsole.conf
このファイルは存在しないので新規に作る事になる。
内容はマニュアルに従い
KEYMAP=jp106 FONT=lat9w-16
とする。C-x y Enterで保存。
タイムゾーン
日本なのでタイムゾーンも日本に設定する。root@archiso ~ # ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
これで/etc/localtimeにリンクが作られて実体が/usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyoになる。
ハードウェアクロック
機械上の時間の扱い方を、すべてのOSが同じになるようにするものらしい。windowsはlocaltimeを使っているらしいので、もしかしたらデュアルブートとかすると時計がずれるのかもしれない。そういえば昔MacにWindowsを入れた時に時計がずれたように記憶しているのだけれど、この辺が原因だったのかな??途中で直ったので忘れていたけど。
root@archiso ~ # hwclock --systohc --utc
ホスト名の設定
自分で好きなホスト名をつけられる。archでいいや。root@archiso ~ # echo arch > /etc/hostname
ホスト名を/etc/hostsに追加
root@archiso ~ # nano /etc/hosts127.0.0.1で始まる行の一番最後のlocalhostの後ろにスペースを空けてサーバ名を書く。
::1の行も同じに書く
... localhost arch
という感じ。
ネットワークの設定
有線はdhcpcdが起動すれば繋がるようなので、これを次回から起動時に有効にする。root@archiso ~ # systemctl enable dhcpcd.service
無線はwifi-menuを使うためにはdialogが必要らしいので、こちらのブログを参考にして以下のコマンドを実行。
root@archiso ~ # pacman -S wireless_tools wpa_supplicant wpa_actiond iw dialog
yと答えるとインストール開始になる。
ここで
root@archiso ~ # ip link
を実行してもう一度ワイヤレスのネットワークアダプタ名を確認。wlpで始まるもの。
root@archiso ~ # systemctl enable netctl-auto@ネットワークアダプタ名
を実行しておくと、次回から起動時にネットワークに自動接続するようです。
rootパスワードの設定
rootのパスワードを設定する。当たり前だが簡単すぎるものはまずい。忘れるのもまずいので、忘れないようにしよう。
root@archiso ~ # passwd
2回入力すると確定する。
ブートローダーのインストール
今回のマシンはBIOS-GRUBの予定なのでGRUBをインストールする。マルチブートしないけど、マニュアルにも書いてあるのでos-proberも入れる事にする。
root@archiso ~ # pacman -S grub os-prober
次に、インストールしたGRUBを使ってブートローダーをインストールする。
最後のパスはArchLinuxをインストールしたドライブ。
root@archiso ~ # grub-install --recheck /dev/sda
no error reportedと出てきたら問題なし。
最後に、GRUBの設定ファイルを作る
root@archiso ~ # grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
sda2の領域がext4じゃないとかエラーが出てるけど・・・
再起動
最後に再起動して、USBメモリを抜いて起動すれば成功。root@archiso ~ # exit root@archiso ~ # reboot
終了したらすかさず USBメモリを抜く。
GRUBの画面が出てArchLinuxが選択されてるのでEnterを押す。
arch loginと出たら
arch login:root Password:*********
でログイン。パスワードはさっき決めたもの。
#が返ってきたらログイン成功。
とりあえず
root@archiso ~ # ping 8.8.8.8を実行してみよう。つながらないようだ。
root@archiso ~ # wifi-menuで再度接続設定を入れる。
netctl-autoでコントロールされてるとかでましたが、今度は繋がった。
root@archiso ~ # reboot
すれば再起動するので、もう一度ログイン。 今度は何もしなくても繋がると思う。@キーを入れてみてほしい。ちゃんと入ればキーボードも日本語キーボードで認識されている。
これでようやくインストール編は終了!
目次に戻る
0 件のコメント:
コメントを投稿